ICT化されたデジタル光電管タイマー【TiMEPiCKSS PRESS③】

TiMEPiCKSS ウェブサイト

今回はTiMEPiCKSSのタイミングシステムは、従来の無線タイプのタイム計測器とどう違うのか、簡単ではありますが説明をさせていただきます。

TiMEPiCKSSは、スタートとフィニッシュデバイス内にSIMカードとGPS受信機を内蔵しデバイスを通信機化させ、スマホで操作するポータブルタイム計測器です。
最近よく聞くようになったIOTInternet of things)製品とも言えるとでしょう。

操作にはWEBアプリを利用します。
ご購入後、最初にTiMEPiCKSSアカウントを作成していただき、タイマー固有のID番号を入力していただくことでセットアップ完了となります。

何が変わるのか??

大きく3つが挙げられます。
① タイマーの設定等は全てスマホ(PCでもOK)から操作します。

② 計測場所から離れていてもリアルタイムにタイムの確認ができます。

③ タイムソート機能を標準装備しており、誰が速いか瞬時に可視化できます。

従来あるタイマーとの大きな違いは上記の3点かと思います。
①~③についてもう少し細かく説明します。

① タイマーの設定や操作は全てスマホ(PCでもOK)からおこないます。
必要なタイマー設定や操作はスマートフォン等の通信可能なデバイス(PCやタブレットでもOK)からおこないます。

アルペンスキーでの設定を例にしますと、タイマーの電源を入れながら、所定の場所にスタートデバイスとフィニッシュデバイス(と反射板)を設置します。
あとはスマホから「新しいレース」を押すだけ。
以上で、計測準備完了となります。

以下、アカウント内メニューにある基本機能の設定項目をいくつかご紹介いたします。
チームメンバー
ここから選手登録が可能です。ビブ番号も付与しておくことで、スタートの際に番号入力で、計測画面に名前が表示されるようになります。
登録したタグを選手に付与する場合に、ここから設定を進めます。

タグ
メニュー画面にある「タグ」を追加・削除することができます。
例えば、【小5】【FIS】【国体C組】等々、必要に応じて追加ができます。
追加後は各選手にタグを付与しておくことで、より細かなソートを可能にします。一人の選手に複数タグの付与も可能です。
(タグ設定は、メニュー画面に「タグ」という項目がありますので、すぐ見つけ出せると思います。)

基準タイム
設定したタイム範囲以外でフィニッシュを通過しても反応しないようにできます。

デバイスの設置場所変更
既に設置したデバイスが、昨日はゴールに置いていたのを、今日は中間に置いたりした場合に、最初にデバイス登録をした設定画面から、フィニッシュデバイスを中間に変えたり、中間からフィニッシュに変更することができます。

フィニッシュデバイスをスタートにした際のスタンバイ設定
販売されているラインナップの中で、フィニッシュデバイス(光電センサー)2つだけのセットがありますが、これの一つをスタート用とした際に、次スタートする選手のタイムを計測したい、又はこの選手は計測したくない、等の操作が可能です。

いくつか挙げさせてもらいましたが、上記のとおり様々な設定は全てスマホ(又は通信可能なPCやタブレット)からおこないます。
他にも設定可能な項目はありますが、使用しているうちに、こんな機能があったらいいな、というリクエストがありましたら、是非ご連絡ください!

② 計測場所から離れていてもリアルタイムにタイムの確認ができます。
各チームのTiMEPiCKSSアカウントにはQRコード(とチームコード)が割り振られています。
これをお手持ちのスマホ等で読み込むことで、チームの計測状況をリアルタイムに確認できるようになります。
(同時にそのチームのフォローをすることになります)

例えば、TiMEPiCKSSを利用している「A」というチームが菅平高原でトレーニングしているとします。
そのチームAのタイム計測を見たい人が東京に居るとします。
チームAのQRコードを読み込むと、東京にいても、リアルタイムに計測状況を確認することができるようになります。
同様にネット接続できていれば、海外にいても確認できます。
また、ソート機能もそのまま使えますので、誰が速いか等が瞬時に確認できます。
複数チームのフォローも可能です。

③:タイムソート機能
上記②でも紹介しましたが、タイムソート機能が標準実装されています。
トータルでの速い順、クラス別、男女別、各選手の一番速いタイムだけ表示、これらをミックスさせた表示等々、様々なソートが可能です。

その際、より細かなソートを可能にする為に、各選手へのタグ付けが必要となります。

年齢やクラス別、またはレベル等、必要に応じて様々なタグを設定し、選手に応じて付与しておくことで、細かく表示させることが可能となります。
また中間計測用光電センサーがある場合は、
スタート→中間タイム
中間タイム→フィニッシュ
の各スプリット(区間)タイム毎のソートもできますので、誰がどこで速いのか、遅いのかが瞬時に見分けられ、トレーニング効率をより上げられると思います。

このタグ付け機能とソート機能を利用することで、ローカルレース等であれば、計測関係の手間をかなり省いての開催が可能になると思います(そして結果もリアルタイムにわかります!)
ちなみに、メニュー内には「集計」という項目があり、それを活用することで、簡便ではありますが大会リザルト風にタイムデータを出力することができます。

誤差はどれくらいあるの?

よくこの質問をいただくことがありますが、開発エンジニアからの回答ですと、理論誤差はmsレベルとなり、非常に高い計測精度を誇っていると言えます。
*近い内にエビデンスも載せたいと思っています。

タイム計測できるだけなの?

TiMEPiCKSSのタイム計測だけにとどまらない機能を、2つほどご紹介いたします。

1つ目は、TiMEPiCKSSはプログラムを組込んで利用することができます。

例えば【ハンディキャップ制のタイム計測】に対応させることができます。

既にTiMEPiCKSSには実装しておりますが、パラアルペン種目の係数に対応しており、アカウント内の「メニュー」画面から「ハンディキャップレース有効」をONにしていただく事で利用可能となっております。
(選手へのクラス別のタグ付けが必須となっておりますが、このプログラムをお選びいただく事で、自動的にタグが生成されます。
生成されたタグを、アカウント内「メニュー」→「チームメンバー」から各選手に付与してください。)

タイム表示画面には、実測タイムと係数計算済のタイムの両方が表示されます。

次に2つ目ですが、TiMEPiCKSSは計測したタイム1本1本にボイスメモを残すことができます。
それぞれのタイムに対し、残せるボイスメモの数と、記録時間の制限無く録音できます。

例えば、スキーテスト等を行う際に板の状態や違いを残す、コーチのアドバイスを残しておく、選手本人がどんな感覚で滑れたかを残しておくetc、、、練習後のまとめや、後日確認したい時に、非常に役立つ機能だと思います。

以上で、TiMEPiCKSSの機能、性能をザッと紹介させていただきましたが、今後も良いと思える機能はどんどん追加し、ただタイムを測るだけの計測器ではなく、しっかりお役に立てるタイマーになれるよう、アップデートを繰り返してまいりたいと思います。

↓(例)②基本セット+中間計測セット(255,000円税抜)の写真

↓スキークロスの日本チームとカナダチームが合同トレーニングした際の計測画面。
スタート、中間計測3か所、ゴールと計5つのセンサーを設置した際の計測。
全てのスプリットタイムにはそこまでの合計タイムと、区間タイムと区間順位、そしてフィニッシュタイムには全体順位が入る。
左側は通常の計測画面、右側はカスタム画面で速い順に並べ変えたもの(名前は消しております)。

 

最後に余談ではありますが、TiMEPiCKSSの「時間計測システム技術」におきまして、2017年10月に特許出願申請を進め、2019年7月に特許権を取得を致しました。

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